東京農工大学中国同窓会と友好を深める会
第10回東京農工大学日中友好会の訪中報告
総会後の日中出席者一同
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参加者名簿
早川潔さんによる参加記

第10回東京農工大学日中友好会の訪中報告

農工大学日中友好会訪中団長    赤 木 昭 治

 東京農工大学日中友好会訪中団を代表して一言挨拶申しあげます。
 昨年は、新型肺炎(SARS)の流行のため訪中を中止せざるをえなくなり残念でした。
 本年は、憂慮すべき事態もなく、私たち23名がここ中国農業大学を訪問することができましたことは、光栄に存じ喜んでおります。さらに、この度の訪問は、この会が発足して丁度10年目の年にあたり記念すべき年にあたります。
 このときに本席にご出席、熱烈歓迎いただきました中国農工大学同窓会会長鮑先生始め同事務局長中国農業大学教授張鉄中先生、中国農業大学陳章良校長、大学関係幹部各位に衷心より感謝し厚く御礼申しあげます。

 東京農工大学に貴国からの留学生の歴史は古く、1935年ころから戦後の日中関係の不幸な苦しい環境の時期に苦学され、今日なおお元気で貴国家の発展に寄与されていると聞いています。改めてこれら各位に尊敬と敬意を表するものであり、あわせて東京農工大学の名誉としております。

 現在、農工大学に留学している学生は約200名と聞いてます。この学生数は、日本には、国立大学が全国に99校が点在していますが、そのなかでトップの学生数と聞いています。さらに多くの現職の先生方が客員教授の資格等で滞在されており、農学・工学の分野の先端技術を研究されています。逆に中国の目覚ましい農業、工業の科学技術や経営学・経済学さらに情報工学、生物工学、環境科学、農村社会学などを学ぶため、中国の関係大学の先生方と共同研究されているケースも少なくないと聞いています。このたびの訪中団の殆どはこれらのカテゴリーの教官の方々です。

 19世紀は、化学面での技術が進み、20世紀には、物理学が飛躍的に進歩し、農業面では、各種農業機械という形で大きな恩恵を得てきました。しかし、化学面では、農薬の弊害が指摘され、有機農業や環境保全型農業の重要性が高まり、その一方でバイオテクノロジー技術が急速に進み、遺伝子組換えやクローンの21世紀を迎えようようとしています。その意味では農業の時代の復活と言えます。

 一方、世界の砂漠面積は、世界陸地の35%に拡大し、世界人口の20%が砂漠の脅威にさらされていると言われています。農地の喪失、森林の破壊、都市の緑の枯渇等地球レベル、生活レベルの環境保全が大きな課題です。これらに生物資源開発・利用を通して対応していくことが大きな課題であります。こうした時代にあたり、関係者によって研究が進められています。にもかかわらず、2050年ころ80億に達するといわれる世界人口に対して食料は、半分程度しか生産できないとFAOは警告しています。

 こうした地球上の人間が生きるための食料生産に関する研究には国境はありません。
 砂漠化が進んでいるという貴国の北西部で水稲栽培に取り組んでいる日本の早稲田大学と中国化学院の共同研究チームが黄河の水を有効に使い、中国式の植え付けと日本式の肥料の与え方を組み合わせ、沙漠に水稲栽培の成果をあげた朗報が報じられいます。
 農工大学にも、中国の新進気鋭の若き優秀な学生が大勢学び、研究成果を本国に持ち帰り、農工大で習得した学問的知識や技術が、素晴らしく発展をしつつある母国にもっともっと貢献できる力になることを期待します。さらに、残念ながら今日まだ政府レベルでは両国が友好関係にあるとはいえません。しかし、中国学生の留学活動と同窓会活動の連繋をますます強化し、人と学術活動を通じ、国境を越えて国家間の信頼と友好の草の根運動がやがて両国間の友好の大きな源となり、真に両国が地球規模の平和の基になることを心より願うものであります。

 本年が東京農工大学同窓会訪中10周年の記念すべき年にあたり、この友好会がますます発展し、隆盛すると同時にご列席各位のご健康と幸多かれと祈り、団長の挨拶といたします。

(2004年8月10日)

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