東京農工大学中国同窓会と友好を深める会


2002年
第九回東京農工大中国同窓会交流の旅(瀋陽、大連の旅)
訪問地概要

遼寧省

略称を遼といい、東北地区の南部の遼河の両岸に位置し、「遼河水域は永遠に安寧である」と言う意味で遼寧と名付けられました。、面積は150,000平方キロ、人口は41,570,000人(1998年)漢民族のほか満州族、蒙古族、回族、朝鮮族、錫伯族等41の民族で構成されています。

地形は北部は平原、南部は渤海に突きだしており、東部は山地、西部は牧草地帯で、そこを流れる河は、遼河、鴨緑江、大凌河、小凌河等360もの河が流れています。海岸線は渤海と黄海に面し、2100qに達します。

気候は温帯季節風型大陸性気候に属し、年の平均気温は4゚〜10゚C、1月−14゜〜−6゜C、7月21゜〜25゜Cで、年間降水量は400〜1200o、無霜期は平均130日から180日ぐらいです。

遼寧省の歴史は古く、7000年前の旧石器時代の「新楽遺跡」からもその一端が窺われますが、くだって戦国時代は燕国に属し、秦代は遼東郡・遼西郡等時代によりいろいろ行政機関が変わってきたが満州族が全中国を支配した後金(清の前称)は、1625年遼陽から瀋陽に遷都して盛京と呼んだ。1907年奉天省をと改名したが、1929年遼寧省に改められた。

遼寧省は満州族の発祥の地でもあり、清朝前期に於ける満州族の様式の宮殿と3つの大規模な皇陵及びその他多くの史跡が完璧な形で保存されています。

農業は現在多角経営への道を進んでおり、農作物の商品化、集約化が行われ、都市経済との融合化が進でいます。穀類、豆類、綿花、果物、たばこ等の作付けが行われています

地下資源はこれまで100種類以上の鉱産物が確認されています。そのうちダイヤモンド、マグネサイト、タルク、玉石の埋蔵量は全国一であり、石炭、石油、マンガン等も国内有数の埋蔵量と言われています。

工業は、機械製造、石油、電力、エレクトロニクス等の産業が揃っており、中国でも有数な重工業地帯となっております。

瀋陽市

 遼寧省の中部、渾河の北岸に位置し、嘗ては奉天とよばれた処で、市街地の面積は173平方キロ、市内人口 382万人を有する遼寧省の省都で、省の政治、経済、文化、交通の中心であり、又中国の代表的重工業基地 の一つでもあります。

北陵公園

 瀋陽最大の公園で、もともとこの地には1643年に建てられた清朝二代目の皇太極皇帝とその皇后を祀る昭陵 があり、それが瀋陽の北郊外にあったことから北陵とも呼ばれ、その後、陵を含めた広大な土地が公園となり、 多くの市民に親しまれております。ここで最も興味を引くのは、壮大な楼閣と宮殿が松の緑に映え、見事な風景 を見せる昭陵です。陵の建物は雄大で整然としており、陵内に生い茂る4300本の古い松は古色蒼然として、 荘厳な雰囲気を醸し出しています。

◇瀋陽故宮

 故宮は清の太祖ヌルハチと第二代太宗皇太極の皇居です。瀋陽旧市街にあり、建物は全部で70箇所、300間あまり。清王朝前期の政権制度と満州族の生活習慣を宮殿の建築にしており、清朝初期の社会のある側面を表しています。正門をくぐると正面に雄大な大政殿がそびえ、東西両側に「八」字型となって十の王亭が並んでいます。これが十王亭であり、八旗亭とも呼ばれています。旗とは軍隊と政権機構とが一つになった満州族独自の組織体で、その長を旗王と言います。八旗とはそれぞれ色の異なる旗印の略称で、旗亭は各旗王の執務室兼事務室です。この様な満族の亭式の宮殿建築は中国の古代宮殿建築の中でも独特なものです。又建物の配置は、極めて厳密で整然としており大清門、崇政殿、鳳凰楼、清寧宮等が一直線上に並んでおり、漢族の建築技巧も巧に取り入れ壮麗なたたずまいを見せて居り、北京の故宮とは違った興味を引くところです。

遼寧博物館

 もと東北博物館と呼ばれ、全国でも最も古い博物館の一つです。館内には歴代の書画、銅器、陶磁器、甲骨文、彫刻、貨幣、碑文など、3000点余りが展示されており、古くから発展してきた遼寧文化を知る上に必見の処です

東陵

 正式には福陵と言いますが、瀋陽市の東郊外にあるので東陵とも呼ばれています。清国の建国の祖、 初代皇帝ヌルハチとその皇后の墓地で渾河の北岸、天柱山の上に築かれています。1626年ヌルハチは寧遠城での明軍との戦いで重傷を負い、瀋陽えの帰途亡くなりましたが、陵はまだなく、2年半の後、今の地に陵の建設を始め、その後順治、康煕、乾隆など各王朝が絶えず増築や、修築を重ね現在のような独特の風格を持つ、陵墓建築群が完成されました。

科左後旗

 遼寧省よりバスで内蒙古自治区に入り、そこで砂漠の緑化の研究に従事している研究所を見学します。

 又ご希望の方はパオの住民を訪ね交流することもいたします。

本渓湖市

 瀋陽市の南東80`の所にある人口97万人の町で、瀋陽から高速道路で結ばれており、鞍山と並んで製鉄工業の盛んな都市です。

鍾乳洞

 本渓市北部に位置する中国北方最大の鍾乳洞で、数百万年にわたって続けられた大自然の営みがこの奇異な鍾乳石の眺めを作りました。洞窟内には透き通った水が静かに流れ、遊覧船に乗って、その幽幻な風景を満喫する事が出来ます。

鞍山市

 鞍山市は中国の著名な製鉄工業の盛んな都市で「鋼都」とも呼ばれています。又市の南東部にある千山は1300年前から開かれた東北三名山の一つで、道教と、仏教の聖地として名所古跡の多いところです。

玉佛苑

 玉佛苑(玉石王公園)は鞍山市の解放を記念して創られた二・一九公園の東側にあり、主楼の玉佛閣の内部に中国最大の玉石で創られた高さ5.2メ−トルの釈迦牟尼佛が安置されています。

湯崗子温泉

 鞍山市の南15`の所にある唐の時代に発見され古くから開けた温泉地で、湖や樹木が多く、環境に恵まれた天然の療養地として高く評価されています。温泉はカリゥム、マグネシュウム、ナトリュウム、アルミニュウム、塩素、等多くの元素が含まれ、温度72゜C,湯量は毎時40トンの豊富なお湯が噴出しています。温泉浴の他伝統療法の泥浴やマッサ−ジ療法も行われており、エステ効果や、疲労回復に抜群の効果があると言われており、是非お試し下さい

盤錦市

 盤錦市は東北の松遼平原の南部、遼河の下流に位置し、歴史は古く紀元前11世紀当時、州の版図としてこの町は史書に記載されています。その後色々の経過を経て1912年盤山県となり、解放後1984年現在の遼寧省直轄の盤錦市となりました。この市の特徴は国営の農牧葦場が31箇所もあることで、今回訪れる西安農場もその一つです。市の総人口は91.13万人でその内68%が農村人口となっています。

西安農場

 有機農業を主体として研究運営されている国営農場の一つです。

大連市

 大連市は、遼東半島の南端に位置し、東は黄海、西は渤海に臨み、北は東北平野に連なり、南は海を隔てて遙か山東半島を望むことが出来ます。市内人口は260万人、三方を海に囲まれた風光明媚な港湾都市・工業都市そして観光都市であります。大連市は優れた地理条件と豊かな自然、そして人文景観に恵まれた重要な

 観光都市であります。延々と続く海岸線には幾多の海浜風景とリゾ−ト地、又日本の近代史と関わりの深い日清戦争と日露戦争などの有名な戦跡、市内の広場を中心としたヨ−ロッパ風放射状街路、世界の建築宝庫と称される異国風の建築群が、エキゾチックな雰囲気を漂わせるユニ−クな近代化の街、それに陸海空路の交通が大変発達し、加えて四季の変化がはっきりとしている穏和快適な気候で、観光・レジャ−・保養・修学旅行

 などに理想的な街です。

白雲山景区

 市街区の南側にある白雲山景区には大連森林動物園が設けられパンダ・東北虎・金糸猴等めづらしい動物が飼育、展示されています。

 又星海公園の近くにある経亜海洋世界は新しい水族館として200種類7000余匹の魚類を展示する海底トンネル型水族館です。

繁華街

 中山公園、大連駅周辺に広がる繁華街はファッションの都、大連に相応しい華やかなところで、各種商店が軒を連ね、華やかに客の購買欲を誘っています。

旅順市

 1981年旅大市より分離独立、旅順市となりました。遼東半島の最南端に位置し、渤海、黄海の海防上の要塞地であり、「天然景勝」と呼ばれています。日露戦争の激戦の地として、日本では広く知られていますが、国家級重点風景名勝区、国家自然保護区であり、又国家森林公園と歴史文化名城として知られています。旅順口は長い歴史を持ち、風景が素晴らしく、気候も良く住みやすい町です。

二百三高地

 国家森林公園の主要部分である二百三景区は既に樹木が生い茂り、自然の景観を呈しています。その中の二百三高地は日露戦争のロシア軍の主要な防衛線のあったところで日露戦争最大の激戦地として 知られています。

水師営跡

 旅順市内にある乃木将軍とステッセル将軍が降伏文章に調印した場所で、現在は綺麗に復元されています。

東鶏冠山

 1904年の日露戦争の主要な戦場の一つで、ロシア軍の要塞のあった場所の一つです。

◇市内観光

 まだ全市開放はされて居らず、バスに乗車のままの車窓からの観光となります。

 

*現地事情、交通機関の都合により旅程の一部が変更になる場合があります。

株式会社 21世紀旅行(運輸大臣登録一般旅行業務709号 JATA会員)
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町1-4 日中友好会館3F
        電話 03-5281-2460 FAX 03-5281-2465    
         E−mail 21-seiki@pop21.odn.ne.jp    担当者 村部  修

  くわしくは、下記に問い合わせて下さい。 
 野田 太(松島興業)03-3313-2411・FAX 3317-3497

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